予防歯科って何？

予防歯科というのは、「歯が悪くなってから治療をする！」という従来主流だったあり方ではなく、「歯が悪くならないためのケア」をしていこう、というものです。

なぜ予防が大事？

実は、歯磨きをきちんとやっているのに虫歯や歯周病に悩まされている人がかなり多いのです。これはつまり、歯磨きが虫歯や歯周病を予防するのに十分ではない、ということの表れだと言えます。

そこで、予防歯科というものを積極的に行っていくことの必要性が出てきます。

現に、スウェーデンやフィンランドなどの予防歯科先進国と呼ばれる国では、積極的に歯科での予防歯科を受ける国民が多く、そうでなかった過去に比べて、多くの人が歳をとっても健康な歯を多く維持できるようになった、という実績があります。

広い意味で言えば、家庭での歯磨きも予防歯科の一つではありますが、それを補うものとして、歯科では次のようなことを行います。

虫歯や歯周病の検査、詰め物や被せ物の状態チェックをし、早期発見・早期治療につなげます。

歯ブラシが届きにくい部分の汚れを専用の器具や機械で丁寧に、徹底的に磨いて取り除き、歯の表面をツルツルにすることで、歯垢をつきにくくして虫歯や歯周病を防ぎます。

歯石はどうしてもついてくるものです。歯石は歯周病を悪化させてしまう原因になるため、歯医者で定期的に取り除くことにより、歯周病を予防します。

お口の状態というのは一人一人違うため、人それぞれに合った磨き方というものがあります。専門家が患者さん一人ひとりの状態に合わせた最適な歯磨きの仕方のアドバイスをし、より家庭で歯磨きを効率よく行えるようにしていきます。

主に６歳臼歯に行われる虫歯予防処置です。６歳臼歯というのは、生えたばかりの頃が虫歯に大変かかりやすいため、虫歯リスクの高い歯の溝部分に材料を埋め、その部分に汚れが溜まって虫歯ができるのを効果的に防ぎます。

乳歯や永久歯が生えたばかりの時というのは、とても虫歯ができやすい時期です。その時期には、虫歯予防効果のあるフッ素を歯科医院で定期的に塗布することが推奨されています。

予防歯科ケアを定期的に受けて、虫歯や歯周病を予防し、いつまでも健康なお口を保っていきましょう！