片方の歯ばかり噛んでいると……

皆さんは食事の時、どちら側でよく噛みますか?両方バランスよく噛んでいますか?

どちらで噛むか、というのは普段あまり意識していないかもしれません。でももし、片方でばかり噛んでいるとしたら、ちょっと注意が必要です。

片噛みをしていると起こるリスク

片側ばかりで噛んでいる場合、次のようなことが起こってくるリスクがあります。

1.歯を早くダメにしてしまう

片噛みをしていると、いつも使う側の歯に過剰な負担がかかり、ダメージによって歯を早く失う可能性があります。また、噛まない側の歯には歯垢や歯石が溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

2.顔がゆがんでしまう

片方でばかり噛んでいると、お顔がゆがんでしまうことがあります。

特に子供など、成長期の時期に片噛みをしていると、歯並びがずれてしまったり、骨格自体も変形してしまったりする恐れがあります。もし、骨格が変形してしまうと、後に矯正治療で歯並びを治そうとしても、それだけでは治せず、骨を切る手術が必要になることもあります。

3.片方の顔だけたるむ

片方でばかり噛んでいると、使っていない側の筋肉が使われないために弛緩し、お顔のたるみやほうれい線となって現れてきます。

片噛みになってしまう原因

片噛みになってしまう原因として、次のようなことが挙げられます。

1.クセ・歯並び

なんとなく噛みやすい側があってそちらばかりで噛んでしまっているという場合もあります。もしくは歯並び・噛み合わせの関係で片方でしか噛みにくい場合というのもあります。いずれにしても、意識して左右均等に噛むようにしてみるか、どうしても噛みにくい場合には矯正治療を検討されることをおすすめします。

2.歯を抜いたまま放置している

特に奥歯を抜いて、そのままにしている場合、逆側でばかり噛むことになります。その状態が長く続くと、さまざまな不具合が起こってきますので、早めに歯を補う治療が必要です。また、治療途中で放置している場合にも同様なことが起こってきますので、しっかりと治療を終わらせましょう。

3.横向きでテレビを見ながら食事をしている


テレビを見ながら食事をするご家庭は多いと思います。その際、横向きでテレビを見ながら食べる場合、片方で噛むことが多くなると言われています。特に成長期のお子さんで、いつも同じ側を向いている場合、それが習慣となっていつの間にか歯並びや骨格がずれてしまう可能性もありますので、正面から見られるようにするか、食事の時にはテレビを見ないようにするのがおすすめです。

おかだ歯科までお気軽にご相談ください。